血液をつくる 『臍帯血(さい帯血)の造血幹細胞』

健康診断で血液検査を受けると、たくさんの項目を目にしますね。でも、血液の細胞は3種類だけ。

酸素を運ぶ「赤血球」、免疫で体を守る「白血球」、出血を止める「血小板(けっしょうばん)」です。

細胞には寿命があり、活動を維持するには新しい細胞がつくられなければなりません。

では、例えば、赤血球はどのようにつくられると思いますか?

血液細胞は「造血幹細胞(ぞうけつかんさいぼう)」という別の細胞からつくられます。赤血球も、白血球も、血小板も、すべて造血幹細胞からつくられるのです。

さて、血液の病気にかかると、自分で正常な血液細胞をつくることができなくなります。そこで、健康な造血幹細胞を患者さんに移植し、患者さんの体内で新しい血液をつくらせようとする治療が行われます。これが、造血幹細胞移植です。造血幹細胞は、骨髄(こつずい)や臍帯血(さいたいけつ)の中にあります。どこの造血幹細胞を使うかで、「骨髄移植」「臍帯血移植」と呼ばれます。

臍帯血は赤ちゃんのへその緒にある血液です。出産後、へその緒に採血針を刺せば約3分で採取できます。赤ちゃんにも母体にも痛みや危険はありません。ドナーの体に負担を与えないで採取できることが臍帯血の特徴です。